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私たちは時代の動きに柔軟に対応しながらも、日本のみならず世界中で愛される珊瑚を提供しています。
そのために常に情報収集と技術向上を心がけ、適正価格で宝石珊瑚を取り扱っていくように心がけています。

原木を見極める

当社にとって珊瑚原木の仕入れは最も重要な業務のひとつです。
独りよがりの判断に陥らないよう、需要にあわせた流れを見極め、良い原木を適正価格で仕入れることが大切です。
そのために情報収集もちろん、確かな目利きを行えるよう日々努力しています。

原木買付/オークション

国内で産出される宝石珊瑚の原木は、実は主産地である高知県へ一元的に集約され、当社を含め限られたメーカーしか入札できないことになっています。
そんななか原木を適正に買い付けるためには、豊富な知識と経験が重要になってきます。外見だけで内部の構造を見抜くには、プロの目が必要なのです。当社は長年培った目利きで良質の原木を適正価格で買い付けることができます。

素材選定

落札した原木は、色・大きさ・質で選別します。素材の特徴に合わせ、ジュエリーや彫刻など用途の見極めも重要です。
原木の内部の構造が分かるように、皮取りや荒削りをして、確認しながら作業を進めることも多いです。その一方で、優れた原木はそのままカット、そして研磨し、ルースとして仕上げることもあります。通常ジュエリーとして使用できるルースに仕上がるのは、産出量の約8%。またハイジュエリーに至ってはわずか2〜3%です

技術を極める

珊瑚は加工の方法によって、様々な形へと変化してきます。しかし付加価値を高めるためには、高い技術力が必要です。
また一本の原木がどのような商品に向いているか、その見極めも重要です。
当社には高い技術力を持った職人による加工を行っています。特に赤珊瑚の切り分け技術は業界でも定評があります。

珊瑚と向き合う時は常に細心の注意を払っています。ちょっとしたミスで珊瑚が欠けてしまうと、商品価値が下がってしまいます。また珊瑚はどれひとつ同じ物がありません。40年間続けてきましたが、向き合うたびに珊瑚の奥深さを感じています。

私が仕事で特に力を入れているのは「象嵌(ぞうがん)」という、珊瑚の中に貝殻などを組み込む作業があります。非常に細かい作業になりますが、自分のイメージどおりに仕上がった時はうれしいですね。

他人と同じ作業でも「この職人さんに作ってもらいたい」と言われる仕上げにこだわっていきたい。そして技術を若い人に伝えていきたいです。

<入社>
昭和52年4月

<経歴>
・平成18年(2006年)3月
  南国土佐さんご名作コンテスト 宝飾の部 高知県知事賞
・平成21年(2009年)9月
  社団法人日本ジュエリー協会 第1部門 JJAジュエリーデザイン入選
・平成28年(2016年)3月
  全高知珊瑚協同組合連合会 宝飾の部 コーラルユーザー賞

他、受賞多数

宝飾品づくりはもちろん、彫刻作品づくりにも力を入れています。研磨した珊瑚を組み立てて、花や動物など自然界をモチーフにした作品をつくります。高知県北川村にある「モネの庭」の睡蓮をイメージした作品は、地元美術展で受賞することもできました。そして私の作品が、お客様に高い評価で購入していただいた時は感無量です。

技術は基本的に独学で学んできましたが、自然の中や美術展などに足を運び、感性を磨くことも続けています。技術と感性の両方がないといい作品はできません。
もちろん技術は今でも毎日が試行錯誤です。職人として、珊瑚に技術で付加価値を与えることが大切だと考えています。

<入社>
昭和52年4月4日

<経歴>
・平成23年(2011年)6月
  いの町紙の博物館 いの美術展褒状
・平成26年(2014年)11月
  高知市長 高知市技能功労者表彰
・平成28年(2016年)3月
  公益社団法人高知市観光協会 平面彫刻の部 高知市観光協会会長賞
・平成28年(2016年)3月
  高知商工会議所 平面彫刻の部 高知商工会会議所会頭賞

他、受賞多数

デザインを極める

皆様に愛される宝飾品を生み出すために、私たちは「素材を生かしたシンプルなデザイン」を心がけています。
小細工に走るのではなく、時代の流れを取り入れつつも、シンプルで長く愛されるデザイン。
誰からも愛されるデザインで、珊瑚の宝飾品としての支持を広げていきたいと考えています。